使用マシンは SHARP Mebius PC-PJ1-M3 ,「Turbo Linux 日本語版 3.0」です.RedHat5.2Jは諦めました(ioi).ハードディスクインストールができると謳っておいて不可能というのはちょっといただけません.お金出して買ったのに.FATパーティションからのインストールが不可能なのは,現在のPC事情を考えると致命的かもしれません.
というわけでターボにしました.周囲に実績がありましたから(最初からそうしておけばよかった....).ちなみに私はインストールキットを購入したのですが,同じものがFTPから落とせます(!).しかし専用線でないと少々きついでしょうから,電話回線接続の方はキット購入をお勧めします.想像していたよりもマニュアルが非常に親切でして,一昔前のLinux参考書よりもかなり良い出来だと思います.購入の価値はあると思います.
というわけで,素直にFATパーティションにディレクトリツリーをそのままコピーして,ハードディスクインストールを行いました.下に,現在の私のMebiusのパーティション構成を提示します.
Partition check:のようになります.デバイス名の順番がおかしいように思われるかもしれませんが,パーティションを作成する順番によって番号が振られていきます.NTのブートパーティションをまず作成し(hda1),拡張パーティション(hda2)を作成し,その中に論理ドライブ(hda5,6,7)を作成しています.そしてLinux用のルートパーティション(hda3)とスワップパーティション(hda4)を作成しております.
hda: hda1 hda2 < hda5 hda6 hda7 > hda3 hda4
MISCというパーティションをLinuxとのやりとりに使う予定です.余裕を持ってCD-ROMを一枚まるごとコピーできる容量にしています.ここにTurboLinux
のイメージを丸ごとコピーしました.TurboLinuxのインストーラでは問題なくマウントしてくれました(恨むべしRedHat5.2J).
どういう意図があってこのようにしたのかは不明です.FTPから落としてくるとロングファール名そのままでもってこれますので,私はそちらを利用しました.謎 (^^;.
インストールにちなんで,Mebius用に自分が使用している XF86Config(XFree86-3.3.3用の設定ファイル)
と .steprc(AfterStepの設定ファイル)を置いておきます.実は自分用のメモです.更新は頻繁かもしれません(?).あまりにも画面が狭いですから,XF86Config
では仮想画面を使用しております..steprcでは,デフォルトの使用をちょっとだけ変更して自分用に使いやすくしています.大したことはやってません.どうせ普段使うのってktermとmuleとNetscapeNavigetorくらいなものですから,それにあわせています.編集はGUIではなくテキストエディタでやる方が,自由に細かいところまで設定できて好きです.
NTとLinuxの相性はあまりよくありません.特にブート時に起動されるブートローダの関係が複雑です.Windows95/98とLinuxのデュアルブートならばLinux側が用意しているLILOを使用するの通例ですが,NTの場合は一工夫必要になります.もちろん,毎回手動でパーティションをアクティブにして切り替えるというのもありでしょうが,面倒です.
仕組みをごく簡単に説明しますと,一般的なブートの際は,BIOSがハードディスクのCドライブにあるMBR(マスターブートレコーダー)を読みに行きます.LILOはここに入り込んで,起動パーティションを選択します.しかしWindowsのみのシステムにおいては,MBRはまずCドライブ用のブートレコーダーを読みに行くように設定されており,そこにあるWindows用のローダーがWindowsを起動します.
よって,もしNTをインストールしている状態においてLinuxをインストールし,LILOをMBRにインストールすると,まずLILOによってWindowsかLinuxかの選択をし,ここでWindowsの方が選択されたらその直後にNTのブートローダーが立ち上がるということになります.
LILOとNTブートローダーを比較してみていかがですか? LILOは文字を入力して選択する方式であるのに対し,NTブートローダーは日本語対応で,表示されるOSをカーソルで選んでリターンです.私の趣味ではNTブートローダーの方が好みです.
ですから,ここではNTとLinuxがインストールされていると仮定し,NTブートローダーからNTとLinuxを選択して起動する方法を記します(ちなみにデスクトップ機は,NTと98とLinuxがNTブートローダーで選択できるように設定してあります).
インストールはどちらを先に行っても構わないのですが,とにかくLinuxをインストールする際に,「Linuxがインストールされているルートパーティションの先頭」にLILOを書き込みます.MBRには絶対に書き込まないで下さい.やってしまったらDOSで起動して fdisk /mbr とやってください.Linuxはこの時点でLinux用のブートフロッピーから起動できるようにしておきます.
そうやってNTとLinuxのインストールが完了したならば,まずLinuxをブートフロッピーから起動して下さい.
ここからは例を挙げた方が理解しやすいですので,私の例を挙げます.私はNTのブートパーティションを/mnt/dos1というところにマウントしております.こちらで説明しましたとおり,NTのブートパーティションがhda1,Linuxのブートパーティションはhda3になります.LinuxのルートパーティションにインストールされたLILO(ブート情報)をddコマンドでファイル化し,それをNTブートローダから読みに行くように設定します.Linuxのコンソールから以下のように実行します.
http://www.redhat.com/support/docs/rhl/rh52-errata-general.html#BootImg
から,修正されたboot.img(ブートディスクのイメージです)とsupp.img(FATパーティションからのインストールには,補助ディスクが必要となります.そのためのイメージです)を取ってきて下さい.結構大きめですが,仕方ないです (^^;.
取ってきたならそれを日本語版のイメージと同じようにして起動用のフロッピーディスクを作成して下さい.
日本語版のCD-ROMを丸ごとハードディスクのFATパーティションにコピーして下さい.ここの意味がよくわからない方にはインストールをお勧めはできませんが (^^;,上のTurboをインストールしたときの記事を参考にしてみて下さい.ちなみに今回の私が行ったインストールでは,パーティション構成は上と変わりません.
その後,作成した起動フロッピーで起動します.
インストール時の画面表示は英語ですが,さして難しいこともないと思います.問題なく日本語版をインストールできます.
ちなみにMebius PC-PJ1-M3のグラフィックカードは,インストール時にきちんと認識してくれます (^o^).Turbo3.0よりもXFree86が新しいんですよね.
恐らく怖いくらいにインストールが楽に完了しますが,ひとつだけ問題がありました.Xまで問題なく起動するのですが,なんとXで日本語が通ってない (^^;;;;;;;;;;;;;.なんじゃこりゃ,意味ねーなぁ....とちょっとびっくりしましたが,基本中の基本事項,LOCALEを日本語に設定してやると問題なく日本語版になりました.
具体的には,.bashrcに「export LANG=ja_JP.ujis」と一行付け加えてやるだけです.
tcshだったらsetenvでやるのでしょう.全ユーザに対して日本語を通したければ,/etc/bashrcに書き込んでやればいいのでしょうか? 確認してないですから断定はしませんが,localeを日本語にセットしてやれば日本語が通ることは確かです.
ブートディスクに英語を用いたことによって,locale関連のデフォルトが英語になってしまっているのでしょう.しかし違いは今のところそれだけのようです.
同じようにNTとのデュアルブートにしてます.それに関してはこちら!